2015年12月27日日曜日

斉藤塾2015あれこれ

忘年会を行いました

斉藤塾2015年の活動の報告を兼ねて忘年会を行いました。参加していただいたのは出版社からの15社16名と、書店員3名、自分を加えて20名でした。塾生でなくとも普段からかかわりの深い方々にも出席いただいています。

2015年は書店員向け、営業マン向け、編集者向けに塾を行いましたが、塾生の活動から大きな部数が動いたのはほとんどありませんでした。その中で書店員斉藤塾の3名が健闘していましたので、彼らの活動を文章にしてお渡ししました。

また、参加していただいた方々から今年の収穫をお話しいただくように会を運営しました。皆さんのお話を伺うと、塾生OBや個人的に支援していた出版社からベストセラーが生まれていることが分かりました。

最初にお話ししていただいたのはPHP研究所のH氏でした。彼は三期生としての活動では失敗していましたが、売り伸ばし塾で見事リベンジを果たした実績を持つ塾生OBです。

営業から編集に移動して三年が過ぎ、最近関わったニューメディア事業関連の作品が『修造日めくり』であり、この作品は大ベストセラーになっています。直近では、そのスピンオフ企画として刊行した『修造かるた』がよく売れています。

プレスリーリースが成功してメディアに取り上げられたことも含め、ベストセラーづくりのストーリーにようやく手応えを感じることができました。

続いての発言者は実業之日本社のH氏でした。
七期生として活動した時にはベストセラーにできると思える作品に出合うことができず、やむなく途中離脱してしまいましたが、今回ようやく10万部突破作品をつくることができました。

『仮面病棟』を取り上げ、チェーン内の有力2店舗で仕掛け売りを提案し、初速をつくり出すことに成功し、成果が出たところで文庫ダービーにノミネートしました。

ダービー期間中に交通広告や新聞広告を掲載して、出来ることは全てやり尽くして、1か月間にチェーン全体で1800冊以上の実績をつくることができました。結果として文庫ダービーの第一位に輝くことができました。

今回はベストセラーづくりのストーリーを構築して、そのステップの一段階として文庫ダービーで第一位を獲ることを目指しました。

その後の重版のロットの拡大、他の書店への拡販の広がりをつくる活動もスムースに進めることができ、20万部を突破する勢いをつくり出しました。

続いて発言をお願いしたのは自由国民社のY氏です。
以前にこの出版社の方々に「書店発ベストセラーのつくり方」についてのお話をさせていただいきました。その話を契機にベストセラーづくりにチャレンジした作品がありました。

その時点ではベストセラーづくりをねらう営業のスタイルも確立しておらず、ベストセラーストーリーのファーストステップの拠点づくりさへ難しく10万部計画は失敗してしまいました。

そして、二度目のチャレンジの『あなたの人生を変える睡眠の法則』で10万部越えに成功して以降は、数多くのベストセラーをつくり出せるようになりました。

今年のヒット作は『身近な人がなくなった後の手続のすべて』です。初版3千冊、棚で地道に売ることを目的に作った作品が35万部を超える作品となりました。

きっかけは棚回転の良い作品に光を当てて平積み展開をおすすめしたところ、どの店からも追加注文が入ったことです。その後、だんだんと展開を大きくしてくれる書店が現れて加速度的に売上が上昇していきました。

「親が亡くなったときにこの本を買いました。たしかにこの1冊ですべての手続きを済ますことができました」

会場の参加者の中からこのような発言がありました。類似作品が数多く刊行されましたがどの作品もほとんど売れていません。内容が他社の作品を凌駕していることがこの発言で証明されたようです。

その他に『平常心のコツ』『目は1分でよくなる』が30万部以上の作品となり、『耳は1分でよくなる』も10万部を超えました。なんとこの1年間で130万部を超えたスゴイ年になりました。

「ベストセラー連発の秘訣は何ですか」
と聞いたことがあります。その時は
「成功体験が効いています。一本の作品がベストセラーになったことで、あらゆる場面で自信をもって活動ができるようになりました。来年も『髪は増やせる』で10万部越えをねらいます」
と言っていました。

その後、日本経済新聞出版社のI氏が『男と女のワイン術』で新書ダービーの第一位を獲得し、直近に刊行された『男と女のワイン術2杯め』を含め10万部越えをねらっている話をしていただきました。

クロスメディアパブリッシングからはO氏とT氏の2名が参加していました。彼らは刊行1か月で3万5千部を超えた『自分を変える習慣術』で久々の10万部越えの手応えを得ていると強気の発言をしていました。

業界全体では右肩下がりで景気の悪い話ばかりを耳にします。それでも、1本の10万部越え作品で流れは変わることがあります。
この1年で4本のベストセラーで130万部を刷った法律実務書出版社や、2年半で10万部超えの作品を5本出した事例もあります。

皆さんも元気を出してベストセラーづくりにチャレンジして欲しいと思います。


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